「妖魔シリーズ」
那由他の秘密
あたしは信じられない物を見た! それは水泳の授業の前の休み時間、更衣室で着替えようとしているそのとき、クラスメイトの鏑木那由他(かぶらぎなゆた)通称那由ちゃんが、隅っこの方であまりにモジモジ着替えていたので、好奇心が人一倍旺盛なあたしは何気なく彼女の側によってみた、そして彼女の股間に信じられない物が付いていた、わずかにチラッと見えただけだけどそれは間違いなく男の子の「おちんちん」だった…… あたしは絶句した……な、那由ちゃんが男? クラスで一番可愛くて女らしい那由ちゃんが…… 女子の水着に着替えた彼女は何食わぬ顔をしてプールへと向かった。 あたしは水泳の授業中ずっと彼女を観察していたけど、どう見ても女の子だ。身体もまだ胸は全然ないけど、お尻だって丸いし、腰もくびれている、手足も華奢だし足首も細い、それにアソコも膨らんでいないじゃない……きっとあたしの気のせい……いや、絶対にそれはあたしは見たはずだ…… あたしの名前は桜田門 (さくらだもん ありさ)桜田門という姓だけど警視庁とは全く無関係、ここは東京じゃないので警視庁の管轄外だし。私立英明学園中等学舎一年生で十二歳だ。成績は中の下、運動神経だけは特質化されていて、はっきり言って並じゃない、中学一年生の七月でバレー部のレギュラー(当然一年生ではあたしの他にはベンチにすらいない)に選ばれていることを考えればわかってくれるかな? 当然幼稚舎(小学校)時代にバレーの経験は0だ。身長は百六十三センチと中学一年生にしては馬鹿でかい、髪型はショートボブ、性格はよく言えばボーイッシュ、悪く言えばガサツ、趣味はマンガとテレビゲームという現代っ子だ(ほんとか?)ついでにケンカも…… そして、鏑木那由他は同性のあたしから見てもとっても可愛い女の子だ。腰まで伸びたウェーブが掛かった髪の毛、愛くるしいタレ目勝ちの目に大きな瞳、白い肌、体つきもぺちゃぱい所を除けば女の子らしいまるやかな感じだ、いや、絶対男になんて見えない! 大好きなはずの水泳の授業は全くの上の空で終了してしまった。 その後も一日中那由ちゃんの方を見ていたために友達からは変な勘繰りを受けたりしたけど…… 放課後、部活を適当な理由を付けてサボったあたしは校舎裏にいた、ここの花壇で園芸部である彼女、那由ちゃんは花壇に水を撒いていた。 「な、那由ちゃん、話があるんだけど……」 突然あたしが後ろから声をかけたもんだから、彼女は一瞬ビックっとした、そして振り向いて声の主があたしである事を確認すると、ほっとした表情をした。 「び、ビックリした。桜田門さん急に声かけるんだもの」 右手に如雨露を持ったまま愛くるしい笑顔であたしの方を見る那由ちゃん、どう見たって女の子だ。 「話ってなに?」 首を傾げる。その仕種も殺人的に可愛い! あたしが男だったら絶対惚れる! っていうか好きにならなかったらホモ! 「? どうしたの? 黙って、桜田門さんらしくないね」 「あ、そそ、その……」 どもってどうするあたし! 自分で自分にイラつきながら、あたしは次ぎの言葉を探した。 「あの、あ、あたし……あたし見ちゃった」 「見た? なに見たの?」 「な、那由ちゃんのおちんちん!」 「……へ?」 あたしの一世一代の告白に彼女は間抜けな声で返事をすると、見る見る顔色を失っていき手に持っていた如雨露を地面に落とした。 沈黙が二人の間を支配する…… そして、彼女の目から大粒の涙がこぼれだした。 「……い、いつ見たの?」 彼女は否定しなかった。 「今日、水泳の着替えのときに……」 「そう……だから一日わたしの事見てたんだ……」 気がついていたんだ……あたしは涙を流す那由ちゃんを見ていると物凄い罪悪感が湧き出てきた。 「だ、誰にも言わないで……」 そこまで言うと彼女は泣き出してしまった。 あたしは那由ちゃんをとっさに抱きしめてしまった。身長百六十三センチのあたしと、それほど背が高くない那由ちゃんでは二十センチ近く身長差があった。彼女はあたしの中学一年生にしては豊かな胸に顔を埋めて泣いた。 「ご、ごめん……」 あたしは謝った。人間は誰だって触れて欲しくない事はある。あたしは那由ちゃんのそこに触れてしまったんだ。 「誰にも言わないから、あたしだけの秘密にするから……泣かないで、ね? 那由ちゃん」 ガサツなあたしは彼女を泣き止ませるのに三十分もかかった…… そして、さらに一時間後、なぜかあたし達は二人であたしの部屋にいた。 壁にはイチローと新庄のポスター、本棚はマンガだらけ、CDラックはゲームソフトのみ、机の上の参考書は開いた形跡はない。かなりキチンとは整理されてはいるがどう見ても男の子の部屋だ。 「あたし、信用ないかな?」 彼女は口止めをするためにあたしの家にやって来たんだ。 那由ちゃんはクッションにちょこんと可愛く(悔しいほど可愛い)座っている、バーバリーチェックの制服のスカートとから覗く足は物凄く細くて綺麗だ。その那由ちゃんをベットの上に短パン、ノーブラにティーシャツ姿のあたしは、あぐらをかい見下ろしている。 「で、でも、ばれたら…… わたし、学校にいれなくなっちゃう……」 うつむいたまま那由ちゃんは答えた。 その姿もメチャクチャ可愛い! 那由ちゃんってこんなに可愛かったんだ…… わたし達は幼稚舎時代から英明に通っているけど、あたしと彼女は大して仲もよくない、いや、悪いってわけじゃないけど生きる世界が違いすぎた。 勉強熱心で成績優秀な彼女と、勉強なんて家で全くした事がない、宿題は学校でやると心に決めているあたし。休み時間は図書館で本を読んでいる彼女と、中学生にもなって男子に混じってサッカーをしている(しかも一番活躍している)あたし。部活は彼女は園芸部、あたしは上記のとおりバレー部、接点が全くないのだ。だから彼女とは一クラスメイト以上の関係にはなりようがなかった。 那由ちゃんがここまで可愛かったなんて、全然知らなかった…… あたしをウルウルした瞳で上目づかいで見るなゆちゃんを見ていると、あたしはなんだか頭の中が真っ白になってくる……な、なんでこんなに可愛いの! どうかしてしまいたい! 原始的な欲求があたしの中に広がった。 あたしはフラフラと立ちあがり那由ちゃんにいきなり覆い被さった。 「な、さ、桜田門さん!」 那由ちゃんは悲鳴をあげた。 「言わないよ……誰にも言わないから……」 そう言ってくちびるを那由ちゃんのくちびるに押し当てた。 「んっんん〜〜」 彼女は必死に抵抗するけど、あたしと那由ちゃんとでは体格差も体力差もありすぎる、もがく彼女を押し倒して馬乗りになるとくちびるを解放した。 「ど、どうして? 桜田門さん……」 涙を流してわたしを睨みつける那由ちゃん。 「お、女の子同士でこんな事……」 「違う!」 あたしは声を思わず張り上げた。那由ちゃんはビクっと身を縮める。 「な、那由ちゃんは男の子……いや、どっちでもイイ……女の子同士でもイイ、あたし那由ちゃんの事好きになっちゃった……男でも女でもどっちでもイイ! 那由ちゃん可愛すぎる。こんなに可愛い那由ちゃん好きにならないのが変だよ……」 あたしは那由ちゃんのネクタイを外し始めた。 「ほ、ホントに好きなの?」 「うん」 ネクタイを解き終わると、ブラウスのボタンを上から順番に外し始める。 「男の子かもしれないのにこんな格好してても?」 「関係ない」 ブラウスの下から白いキャミソールが姿をあらわした。 「変だと思わないの? 嫌じゃないの?」 「那由ちゃんなら、那由ちゃんなら変じゃないよ……」 あたしはブラウスを肩から脱がせ始める、那由ちゃんも抵抗するどころか身体を持ち上げて自分から袖から腕を抜いた。 「なゆちゃん……あたしの方こそ変態かもね……だって那由ちゃんどう見ても女の子……その那由ちゃんをこんなに、一瞬でこんなに好きになっちゃうなんて……あたしの方こそ変」 あたしはキャミソールの上から那由ちゃんの胸を弄った。キャミソールの下は当然ブラジャーは付けてない。 「う、うんっ」 薄っすらと持ちあがっている胸を触ると那由ちゃんは可愛い声を出した。 「那由ちゃん、やっぱり女の子?」 わたしの質問に那由ちゃんは困った顔をした。 「い、今は男の子……」 「い、今?」 「し、四月までは女の子だったんだけど……」 ど、どういう事だろう? 「どんどん身体が男の子になってきて……い、痛!」 「あ、ゴメンね」 あたしは那由ちゃんの手胸を触る手に思わず力がこもってしまった。 「ま、まだ胸は女の子のままだから敏感なの……」 顔を赤らめる那由ちゃん。 か、可愛すぎる……あたしはもう一度那由ちゃんにキスをした。今度は雑誌で得た知識をもとに(女の子向けの雑誌は結構この手の記事は豊富だ)べろを那由ちゃんの口に押し込んでみた、彼女のちいさいべろがあたしのべろに触った。 「ん、んんっ」 那由ちゃんが、あたしの舌をあかちゃんがおっぱいを吸うように吸ってきた、あたしは思わず声が出てしまう。 気持ちがいい、那由ちゃんのべろがあたしのべろに触るのが気持ちがいい……べろがとろけそう……あたしはだんだんふにゃふやになって、力が抜けてきた。 くちびるを離すと、あたしは思いきってティーシャツを脱ぎ去って胸を露わにすると、那由ちゃんのキャミも引き剥がして全く日に焼けていない胸をさらす。その丘の中央には薄く色づいた突起が…… 「や、は、恥ずかしい……」 両手で胸を隠して頬を赤くする那由ちゃん、その姿もなんとも言えない……そして両手でその胸を覆い隠した。 「だめ……」 あたしは那由ちゃんの細い手首をつかむと胸からはがし、あたしの胸に押し当てた。那由ちゃんの細い指があたしの胸の突起に触れるそこは興奮で痛いほど起っていた。 「ん、もっと優しくさわって……」 「う、うん……」 たどたどしい手つきであたしの胸をまさぐる那由ちゃん、その必死な表情が可愛い。上気した顔で一生懸命あたしを感じさせようとしているのがわかる。 あたしも彼女(?)の可愛い丘に両手を伸ばし、お碗(ってほどの大きさもないけど)下のふちからだんだんと中心の突起に向かい指を這わせた。 「は、う、うんん〜」 那由ちゃんは悩ましい声をあげる。 小四のころからオナニー常習犯だったあたしは「女の子が」感じるポイントは把握しているつもりだった。 「気持ちイイ?」 あたしが聞くと奈緒ちゃんは顔を真っ赤にしてうなずく。 ……! あたしが身体をずらすと股の下に硬いものがあたった。 「? なに?」 あたしは手を股の下に伸ばすと、ピクンと那由ちゃんが痙攣した。 「だ、だめぇ」 情けない声を発する奈緒ちゃん、あたしの股にあたったのは勃起したなゆちゃんのおちんちんだった。 あたしはからだを那由ちゃんの脚の方にずらすと、バーバリーチェックのスカートの股間のあたりがチョコっと漏りあがってる。 「み、みないでぇ!」 那由ちゃんは慌てて両手で股間を被う。 「だめよ」 そう言ってわたしは那由ちゃんの両手を退かした。 「ほ、ほんとに恥ずかしい……お願い……」 「恥ずかしくないよ……」 あたしはそう言って立ちあがると、ショートパンツと一緒にパンティを下ろした。 うっすらと産毛が生えているアソコからは、エッチな液が流れてているのがわかる。 「あたしだってこんなになってる……だから……那由ちゃん……」 再び那由ちゃんの脚に座ると、スカートをまくりあげた。 「あ……」 那由ちゃんのパンティは股間がモコっと親指を立てたくらいの大きさに膨らんでいた。 「那由ちゃん……」 パンティのゴムに指をかけ引き下ろすと、小さいながらも精一杯勃起したおちんちんが露わになる。 「か、かわいい」 那由ちゃんのそこは全くの無毛で、おちんちんは大きさと同じで幼く先端まで包皮に包まれていた。あたしは無意識にそれに手を伸ばし指が触れる。 「あうんっ」 可愛い悲鳴とともにビクっと那由ちゃんは痙攣した。 「だ、だめ……」 「那由ちゃんさっきからだめばっかり……」 あたしはくちびるを尖らすとそのまま那由ちゃんのおちんちんにキスをした。 「あふぅん」 あたしはべろでおちんちんの包皮をそっとめくってみると、それはツルっと剥ける。 「い……」 その瞬間あたしの口の中に苦い粘液質のものが広がった。那由ちゃんがおそらく初めてであろう刺激に耐えきれないで射精してしまったのだ。那由ちゃんはあたしの頭を両手で抑えて腰をビクビクさせている。 あたしは那由ちゃんのこわばりから放たれた粘液質のものをこぼさないように飲み込みちゅうちゅう吸う。 「あ、ああぁ……だめ気持ちがイイ、イイの……」 また「だめ」だって……きっと口癖なんだな。そう思いながらあたしは喉を鳴らす。 「あ、ま、また……」 再びあたしの口の中に那由ちゃんは出した。 「はぁはぁはぁ……」 那由ちゃんはぐったりとして、荒い息をあげてる。 「へへへ……いっぱい出たね」 那由ちゃんのちんちんを開放すると、あたしは彼女に向かって笑った。 「は、はぁ……さ、桜田門さん……」 「亜里沙」 「あ、亜里沙さん」 「さんは要らないの!」 「亜里沙ちゃん……」 「まあ、許してやるか……ふふふ」 あたしはそう言ってまた笑った。 「亜里沙ちゃん、こんな事なれてるの?」 顔を赤くして聞く那由ちゃん。 「ううん」 あたしは首を横に振った。 「那由ちゃんのおちんちん見てたら舐めてあげたくなっちゃったの……おちんちん舐められると気持ちがイイって本で読んだから……」 「わ、わたし初めてだったから……」 「そりゃ、中一で三月まで女の子だったら……」 「違うの……」 那由ちゃんはあたしの言葉をさえぎった。 「出たの初めてだった」 「え?」 「わたし……自分でした事なかったから」 そう言って那由ちゃんは顔を真っ赤にした。 って事は…… 「那由ちゃんの初めてのあたしが飲んだの?」 那由ちゃんは顔を赤くしたままうなずいた。 「うれしい!」 あたしは那由ちゃんに抱きついてホッペタにキスをした。 「あ、亜里沙ちゃん……」 那由ちゃんは目を白黒させてあたしを見てる。 「今度はあたしのはじめて貰ってほしいの……」 そう言って那由ちゃんのおちんちんに手を伸ばした。 「え?」 「もう一回大きくなるよね?」 あたしが聞くと那由ちゃんは動揺した様子であたしから逃げようとする。 「だ、だめよ……」 「あたしとじゃ嫌? こんな男の子みたいな子としたくない?」 すると那由ちゃんは慌てて首を振った。 「そ、そんな事ないよ! 亜里沙ちゃん可愛いよ!」 「じゃあ……して……」 「で、でも、わたしで良いの? 亜里沙ちゃんきっと後悔するよ、こういう事はちゃんと自分の好きな「男の子」としないとだめだよ……」 「だから……だから「好きな子」が那由ちゃん……この際男だろうと女だろうと関係ない、好きになっちゃったものは好きになっちゃったんだから、だから那由ちゃんにしてほしいの……あたしにセーエキ飲ませておいて今更嫌だもヘッタクレもないじゃない、ここまでやったんだから最後までシヨ」 あたしはベッドに座ると片膝を立てて、わざと濡れたアソコが那由ちゃんに見えるようにした。那由ちゃんはゴクリと唾を飲みこむと、あたしの前に立ちあがった。 「ほんとにイイのね?」 真剣な眼差しで那由ちゃんが言った。わたしは黙ってうなずいた。 「後で後悔しても取り返しつかないのよ。「返せ」って言われたって返せないんだから、そこまでわかってて言ってるの?」 「わ、わかってる……と、思う、あたしも子供だし、勢いでこうなっちゃったかもしれないけど、那由ちゃんを好きな事は間違いないから」 あたしの言葉に那由ちゃんはうなずいた。そして、そっとあたしの両片に手をのせると身体を引き寄せ抱きしめてくれた。 そしてあたしのくちびるにくちびるを重ねると、しっかりとわたしを抱きしめる、わたしの那由ちゃんの首にぶら下がるように抱きつき、二人の身体は折り重なるようにベッドに横たわった。 「あ……あんっ」 那由ちゃんの手があたしの中一にしては大きめの乳房をまさぐる、あたしはそのソフトなタッチに思わず自分でやっているときのような声を出してしまった。 「うらやましかったんだ、本当は……」 あたしの胸を優しく撫でながら那由ちゃっは言った。 「わたし、こんなペチャパイでしょ、亜里沙ちゃん胸大きくてずっと憧れてた。 ううん、胸だけじゃない、背も大きくて、性格もハキハキして活発で、運動神経も良いし、何もかも羨ましかった」 「な、那由ちゃん……」 彼女から出たのは意外な言葉だった。 「わたしも本当は男の子達とサッカーしたりして遊びたかったんだ……でも、なんか自分から入って行きずらくって、亜里沙ちゃんが校庭で遊んでるところいつも見てた、わたしもあんな風になりたいって……」 な、那由ちゃんがそんな風にあたしを見てたなんて…… 「だから、嬉しいかも……その亜里沙ちゃんをこんな風にできるなんて」 「あうぅんっ」 那由ちゃんはいきなりあたしの耳に口づけすると、べろで耳の穴を舐め始めた。 「そ……」 き、気持イイ! 那由ちゃんの繊細な舌があたしの耳を嬲る、それがなんとも言えないほど気持イイ。 「亜里沙ちゃん一つだけ勘違いしてる……わたし、男の子になってからオナニーしたことないけど、女の子のときは、毎日してた……」 え? わたしは耳を疑った。 な、那由ちゃんがオナニー? こんな可愛らしくってお人形さんみたいな那由ちゃんが? 「だから、亜里沙ちゃんの気持イイとこも、恥ずかしい所も全部解るんだよ」 「あ、あうんっ!」 那由ちゃんの細い指があたしのワレメの中にある出っ張り……クリトリスを軽く弾いた。 「亜里沙ちゃんって感じやすいでしょ? わかるんだわたし」 クリトリスの包皮をクチュクチュと剥いたり戻したりする、その刺激がなんとも言えずにあたしは息を荒げて腰をくねくね動かした。 「は、は、は、き、気も……」 「オッパイも虐めてあげないと」 「ふぅ〜〜ん」 那由ちゃんはあたしの乳首を口に含むと、舌で転がしそして最後に軽く噛んだ。そこから電気が流れるような感覚が全身に広がった。 右手ではアソコの愛撫を続けたままだ、ヒダヒダを少し乱暴にぐちゃぐちゃに弄る、乱暴にされるのも気持がイイ! そしてクリトリスを完全に剥ききると、なにかを押し当ててきた。 「あ……」 それは那由ちゃんのちんちん…… 「わたしのちんちん……入れるよ……」 那由ちゃんは猛り狂った(と、言ってもサイズは可愛かった)ちんちんを擦り当てる、その刺激がなんとも言えない快感を生んで、あたしは自分から腰を擦りつけるように動かす。 「動かないで……」 那由ちゃんは両手であたしの腰を固定した。 いよいよ……入ってくるんだ、那由ちゃんが……あたしも覚悟を決め、もずもずと両足を広げた。那由ちゃんは両手をあたしの膝の裏に入れると、膝を押し上げまるでオムツを代える赤ちゃんみたいにあたしの足を開いた。 「は、恥ずかしい……」 「恥ずかしくないよ……亜里沙ちゃん綺麗……」 那由ちゃんはうっとりした表情でそう言ってあたしのアソコにチュっとキスをする。 「あんっ」 思わず声が漏れる。 「じゃあ、行くからね……」 「うん、那由ちゃんのちんちん、あたしが食べてあげる」 「ふふっ」 あたしの軽口に那由ちゃんは軽く笑った。本当はあたしは人生で一番ドキドキしていた。たった十二年と何ヶ月の人生だけど、これほどドキドキした事はない、心臓がパンクしそうだ。 「うんっ」 那由ちゃんのちんちんの先っぽがあたしの膣口に触れる……いよいよだ、入ってくる、入ってくるんだ……わたしのアソコが押し広げられて、まるでメリメリト音を立てるかのように那由ちゃんのちんちんは侵入してきた。びりびりとなにかが破ける感触が多少したけど、悲鳴をあげるような痛みはない、それどころか那由ちゃんのちんちんが体内に入った満足感の方が強いような気もする。 「どう? 痛い?」 「あ、思ったほど痛くないよ……」 那由ちゃんの質問にわたしは答えた。雑誌で読んだ情報では身が裂けるほど痛いって聞いていたんだけど……そう言えば那由ちゃんのちんちん、かなり小さかった……だから処女膜があんまり破けきらなかったのかな? 「わ、わたし……」 あたしがいろいろ考えてると、那由ちゃんは耳元で急にせぱ詰まった声を出してきた。 「き、キツイよ、亜里沙ちゃんの中……わたしもうダメ……動く、動くからね! 我慢できない!」 そう言って那由ちゃんは腰を突き立てだした。 「くぅっ」 激痛がアソコから身体中に走った。 挿入だけでは破けなかった処女膜が、那由ちゃんが動き出したために破れたみたいだ。 だ、だけどそれも一瞬の出来事だった。那由ちゃんのちんちんが胎内を擦れ、アソコの襞を掻きむしる度に快感が波のように広がる。 「あ、あ、あ、い、イイよ、亜里沙ちゃん……キモチイ、亜里沙ちゃんの中キモチイイよ! あ、凄いよ! 絞め付けてくるよ! あ、あ、あ、あ! わたし、わたし…… 「ううぅんっ! な、那由ちゃんのちんちんもイイよ、気持ちイイ、イイ、あ、あ、あ、あ、あんっ、あ、ダメ! イク! イクッ! 始めてなのにイッちゃうよ、あああぁん、ダメ、あん、ふぁああん」 二人は狂ったように声を出し、互いの腰をぶつけ合った。 那由ちゃんが悶える姿が余慶のにわたしの快感を強くした。 「あ、ダメ! イク、イク……」 「出してイイよ! わたしもイクから、中で、中で出して……那由ちゃんのセーエキ欲しい!」 わたしは脚を那由ちゃんの腰に廻して、ちんちんが抜けないように押さえつけた。 「あ、で出しちゃうよ……ああああ、だめ、出ちゃうよ、出ちゃう!」 「イイの! イイ! 出して……あ、あああん、あたしも、あたしも、あ、イイっイク!」 大きな快感の波が全身を襲う。その瞬間那由ちゃんのちんちんからセーエキが発射されたのがわかった。あたしは全身が脱力したようにグッタリした。那由ちゃんも小柄な身体をあたしの身体に預け荒い息をしている。 「はぁ、はぁ、はぁ……な、中で出しちゃった……」 那由ちゃんは申し訳なさそうな表情であたしを見た。ちんちんはあたしの中に入ったままだ。 「へへへ、しちゃったね」 あたしは那由ちゃんの首に手を廻してキスをした。 「痛かったけどキモチ良かったよ」 「……」 那由ちゃんは黙ったままだ。なにか考え事をしてるみたいに…… 「どうしたの?」 あたしが聞いてみてもずっと黙っている。 「ねえ……」 「男の子になる!」 急に那由ちゃんは宣言するように言って立ちあがった。 「わたし、本当は女の子に戻りたかったけど、亜里沙ちゃんがこんなわたしの事そんなに好きになってくれた、処女までくれたのい、今更女の子に何って無責任に戻れない! だから男の子になる!」 そしてあたしの方に向き直るってこう言った。 「だから、亜里沙ちゃん。わたし……じゃないぼくの恋人になってくれるよね?」 あたしは頬を染めてうなずいた。 「デモ良いの?」 「何が?」 あたしの質問に那由ちゃんはきょとんとした様子で答える。 「だって本当は女の子に戻りたいんでしょ?」 那由ちゃんはぶるぶると首を振った。 「ち、違うよ! 今は男のこのままが良い! だって……亜里沙ちゃんがいる……」 「那由ちゃん……」 あたしは那由ちゃんの思いに答えられるの? ただ那由ちゃんの見た目や仕種に魅せられただけじゃないの? 「あたし……でも……」 「いいの、わかってるつもりだから……でも、普通なら逃げるよ……亜里沙ちゃんはそれを受け止めてくれたから……」 那由ちゃんは涙を浮かべている。あたしもいつのまにか泣いてた。 「わかった、今からあたし達恋人同士だよ」 あたしはベッドから起き上がると那由ちゃんに抱き付いた、そのときちょっと下半身がズキンとなって痛かった。 「だから、今度は恋人になった記念のエッチしよ……」 「亜里沙ちゃんエッチだね」 那由ちゃんの笑顔が眩しい。 そして夜まではまだ時間があった…… 「亜里沙ちゃん!」 駅のホームで電車を待っていると後ろから元気な声であたしを呼ぶ人がいた、振り返るとやはり那由ちゃんだった。 「おは……」 あたしは挨拶の途中で息が止まってしまった。 那由ちゃんのあの綺麗な長い髪の毛が無くなっている! 正確には男の子みたいなベリーショートになっていた。 「ど、ど、ど、ど……」 あたしは言葉が出ない、那由ちゃんの頭を指差して、ドモリ続けた。 「言ったじゃん、男の子になるって」 あたしの質問を察知して那由ちゃんが答えた。男言葉で…… 「で、でも……いきなりそんなに……」 「世の中思い切りが大事だよ。それに短くしたらスッキリしちゃた」 へへへと笑いながら那由ちゃんは答えた。 「こ、言葉も?」 「うん、まあ、制服は……いきなり代えたら変だと思って……」 「男言葉でも十分変……」 「そう?」 那由ちゃんはぽりぽりと頭を掻いてる、結構とぼけた性格してたんだ…… すると電車がホームにやって来る。 「ほら、乗ろ!」 那由ちゃんはあたしの腰に手をかけると、電車の中に引っ張り込んだ。 あたし達が利用している電車は割合空いている、あたしや那由ちゃんが住んでるのは市の中心近くで、英明学園は割と郊外にあるからだ。 「クラスのみんなビックリするかな?」 「クラスどころか学園中ビックリすると思うよ……」 「まさかぁ」 あたし達は電車の座席に二人で並んで座っていた、あたしの手はしっかりと那由ちゃんの手に握られてその手は那由ちゃんの膝の上にある。傍から見たら普通の中の良い女子中学生同士だろう。だれも肉体関係のある男女とは思うまい。 「だって那由ちゃんの事知らない人なんて、学園にいないよ」 「そんな事無いってば」 那由ちゃんは笑っているが、実際笑い事じゃない、実際那由ちゃんのファンは幼稚舎から大学舎までいるって噂だ。噂半分でも高等にまでファンがいることは確認済みなので間違いない。 「まあ、他人なんてどうでも良いよ、ぼくの髪の毛じゃん」 平然と那由ちゃんは答えた。 「そうだ! 今日は部活あるの?」 「休みだよ」 うちの部はレギュラーのあたしが言うのもなんだけどあまり活動が活発じゃなかった、だから一年生のあたしがレギュラーなのかもしれないけど…… 「じゃあ、デートね」 「え……」 あたしは頬を染めた。 デート……初めてのデート、それも那由ちゃんと…… 「嫌?」 那由ちゃんは首を傾げる、その姿はやはり可愛い! あたしは胸がキュンとなった。 「と、とんでもない!!! 行く! 行く!」 あたしは首をブルブルと振った。 「何処に行くかは放課後までお楽しみね」 あたしは授業なんてどうでも良いから、このまま出かけたいと思った。 「「「な、なにその頭!!!」」」 学校へ着くなり会う人、会う人に那由ちゃんは同じ事を聞かれた。 「気分転換だよ」 全員にニッコリと同じような答をする。 「なんか、もう飽きたね、同じ事答えるの」 そう言いながらも那由ちゃんは笑みを絶やさない、その手はあたしの手を確りと握ったままだ。 「たまには他の事聞く人いないのかね?」 「いないでしょ……」 那由ちゃんは本気で言ってるのか、ボケてるのかわからない、ほんとにとぼけた性格だ。 校舎に入りそして教室に向かうとだんだんと騒ぎが大きくなった。 自分で言うのもなんだけど、あたしは結構有名人だ。女子バレー部で一年生唯一のレギュラー「女子バレー部期待の星」なんて呼ぶ人もいる。ま、弱小のバレー部だから、もしあたしがその通りの存在だとしても、バレー部がそれほど強くなるはずもないが…… そして那由ちゃんも「美少女」ってことで学園ないでは有名だ。 しかも那由ちゃんの髪の毛は腰までのロングヘアが、一夜にしてベリーショートになっている、その二人が手を組んで仲むつまじくしてる、誰が見たってなんかあったと思うだろう。 教室に入ってあたし達は普通に挨拶したけど、みんなはぎこちない表情をしながらこちらを見ているだけだ。 あたし達が別れて自分達の席に着くと、個人的に交流の深い子達がそれぞれの周りに集まってきた。 「あ、亜里沙、那由ちゃんと急に仲良くなってどうしたの?」 「昨日ずっと那由ちゃんの事見てたけど……ま、まさか……」 「あんなに仲良く手なんて繋いじゃって」 マシンガンのような質問攻めにあたしがたじろいでると、急に教室前方の那由ちゃんの席から「きゃ〜〜」という甲高い何人かの悲鳴が聞こえてくると、ドタドタとわたしの周りに那由ちゃんと仲の良い子達が集まってきた。 「さ、桜田門さん! 那由ちゃんの彼女になったってどう言う事?」 その中の一人が教室中に響き渡るようなキャンキャン声であたしに質問してきた。 教室中はしんと静まり返り、クラス中の視線があたしに集まる、あたしはどうして良いのかわからずに固まってしまい、那由ちゃんの方を見るとにこにこしながらこっちに向かって手を振ってる…… 「あ、あんたなに言ってるの? 逆ならわかるけど……」 あたしの友達の一人が、その子に向かって言い返す。 「でも、那由ちゃんが言ったんだよ「亜里沙ちゃんは昨日からぼくの彼女だから、手を出しちゃダメだよ」って……」 「「「ぼ、ぼくぅ?」」」 今度はあたし友人達が大きな声を出した。 「な、那由ちゃんがホントにそう言ったの?」 「嘘ついたって仕方ないでしょ」 友人達の視線がわたしにそそがれる。 「ねえ、あんまり亜里沙ちゃんの事、苛めないでよ」 あたしを囲む人並みを掻き分けて、那由ちゃんがやってきた。 そして後ろからあたしの肩に両腕をかけあたしに体重をかけるように抱き付く。 「ぼくの大事な人なんだから」 そう言いながらあたしの髪の毛や顔を撫で続け、あたしは真っ赤になってうつむき、友人達は呆気に取られた表情でそれを見ている。 ここでタイミング良くHRの開始を告げるチャイムが鳴り、みんなそれぞれの席へと散らばっていった。 授業中、那由ちゃんは絶好調だった。昨日までは黙々と授業を聞いていただけなのに、ハキハキと先生に質問をしたり、わざとおどけて失笑をかってみたりと、全くの別人だった。先生達も目を丸くしている。 そして三時間目の授業が終わった後の休み時間、あたし達二人は今は使われていない旧校舎の裏にいた。 「うんっ、あ、あぁぁん、出る、出ちゃうよ亜里沙ちゃん……」 那由ちゃんの切なそうな声が聞こえる。 あたしは膝立ちになって那由ちゃんのスカートの中に頭を突っ込んで、パンティを膝まで下ろすとそそり立った那由ちゃんのちんちんを咥えこんでいた。 あたしの舌が先っぽの割れ目やカリの部分をなぞる度に那由ちゃんは可愛い嬌声を上げる。 「あ、そ、そこイイ! で、出ちゃう、イク、イッちゃうよ!」 那由ちゃんはあたしの頭を両手で押さえて腰を前後に振る、あたしも那由ちゃんのちんちんをくちびるで絞るように顔を前後させた。 先っぽからは、もうなにか出てきている。あたしは勢い良くジュルジュルっとっとそれを吸いこむと、那由ちゃんはビクっと痙攣した。 「あ、あぁん」 可愛い声と共にあたしの口の中に那由ちゃんのセーエキが放出された。あたしはそれをこぼさないようにジュルジュル吸いこむ、何度か腰を痙攣させると那由ちゃんは全身の力が抜けたようにあたしに体重をあずけた。 あたしは那由ちゃんのセーエキを全部飲み込むと、ちんちんを口から開放する、 那由ちゃんは完全に腰が抜けたようにへなへなと座りこむと、そのままあたしに抱き付いた。 「気持ちよかった?」 赤くなってコクンとうなずく那由ちゃん、いくら本人が男の子になるって言ってもまだ女の子な所は十二分に残っている。 あたしは那由ちゃんの赤く上気した顔を見ているととても愛しく感じ、くちびるを那由ちゃんの口に押し付けた。二人の舌は絡み合ってお互いを吸い合う。 「ん、んんん、んん、ん」 くちびるをゆっくり離すと細い糸が引いた。 「亜里沙ちゃんも気持ちよくしてあげるよ……」 那由ちゃんはそう言うとあたしのブラウスに指を掛ける。 「ま、じゅ、授業が始まっちゃう……」 三時間目と四時間目の間の休み時間は十分しかない、後三分も残っていないはずだ。 「しょ、しょうがないなぁ、昼休みにつづきしようね」 那由ちゃんは本当に残念そうにそう言って立ち上がると、手を伸ばしてわたしを引き上げてくれた。そしてそのまま手を繋いで、教室の戻ろうとするあたし達を三つの影がさえぎった。 「次ぎの授業はサボりだ」 影は三人の男子生徒、ネクタイで高等学舎の先輩だとわかった。 「楽しそうなところ見せてもらったぜ」 三人の中で一番背の高い人がそう言うと、あたしの手首を掴んだ。 「……!」 み、見られた? あたしが那由ちゃんのをおしゃぶりしてるところ! あたしは血の気が引いた、那由ちゃんも真っ青になっている。 「こんな所で中等の一年生がレズってるなんて、俺達イイ現場に居合わせたよな」 別の男が言った。レズってるって言ってるって事は、那由ちゃんの事はばれてはいない。 「お兄さんたちも、仲間に入れてくれよ」 また別の男がそう言うと、あたしのブラウスに手をかけ引っ張る。 「嫌!」 ボタンが弾け飛んで、純白のブラジャーが露になる。慌てて手で隠そうとしたけど、両手首を掴まれて動かせない。 「止めろ!」 那由ちゃんがそう叫ぶと、あたしの手首を掴んでる男にタックルをした。 だけど、そいつと那由ちゃんとでは体格差がありすぎた、軽々と那由ちゃんを受け止めると、そいつは那由ちゃんを放り投げた。 「げふっ」 地面に激突して那由ちゃんは呻き声を上げる。 「な、那由!」 あたしは那由ちゃんを投げつけた男を殴りかからんばかりに睨みつけた。 「怒ってる所も可愛いねえ」 別の男が後ろからあたしを羽交い締めにした。 「や、放して!」 「へへ、中一にしちゃイイ胸してるじゃん」 那由ちゃんを投げつけた男はブラジャーの上からあたしの胸を掴んだ。 「い、痛い!」 「キモチイじゃないのかよ」 せせら笑いながら男は胸を揉む手に力をこめる。 本当に痛かった、那由ちゃんみたいにあたしを思いやって優しく揉んでくれるのとは違う、こいつは自分の欲望を満たすためにあたしの胸を掴んでるだけだ。 「どれ、中はどうかな?」 男はブラジャーを掴むと思いっきり引っ張った、ホックが千切れあたしの胸が男達の嫌らしい目に曝されて。 「いやぁ!!!」 あたしは絶叫してしゃがみ込んで胸を隠そうとしたけど、両手を押さえられてもがくだけだった。 「ひひ、綺麗な乳首じゃん」 「三ヶ月前までランドセル背負ってたとは思えないぜ!」 卑猥な言葉であたしを貶める奴等。あたしは恥ずかしさと恐怖で膝をガタガタ振るわせた。 「震えてるぜ」 「恥ずかしいのかよ? これからもっと恥ずかしくなるぜ」 別の男があたしの乳首を指でいじくりだした。 「くぅん」 あたしはつい声を出してしまった。 「なんだよ、よがってるぜコイツ」 「餓鬼のくせに乳首でキモチイのか?」 男は執拗に乳首に愛撫を続けた、だんだんとそこが変化してくるのが自分でも感じる。 ヤダ……こんな奴等に…… 「お、おっ立ってきたぜ」 あたしの乳首を弄っている奴が嬉しそうな声をあげた。 「やぁ!」 恥ずかしい! 消えてなくなりたい! あたしは涙を流して必死で抵抗しようとしたけど、男の力、それも三人掛かりではそれも無抵抗と変わらない。 「味見してみっか」 男があたしの乳首を口に含んだ。 「い、いやあ!」 全身に鳥肌が立った。ナメクジみたいな舌がべろべろとあたしの敏感なところを攻撃する。 く、ヤダ……感じてきちゃう……悔しくて涙が止まらない、こんな連中に無理やり感じさせられてる…… 「平等にこっちもな」 「あんっ」 もう片方の乳首もしゃぶられた。二人の男があたしの両胸に吸いついて、ちゅうちゅうと乳首を吸ってる。なんでこんな…… 「や、ヤダよ、こんなの嫌!……助けて、那由!」 あたしは那由ちゃんに助けを求めたけど、那由ちゃんは地面にグッタリしたままだ。 だんだんとアソコが、奥の方からじわじわとエッチな液体が出てくるのが感じる……タスケテ! タスケテ! いくら心の中で叫んでも那由ちゃんは目を覚ましはしない、でも声を出したらエッチな声が出そうで出せない……あたしは歯を食いしばって絶えた。 「俺もう我慢できねえ!」 あたしの乳首を吸っていた突然男がそう言ってあたしのスカートに手をかけると、ホックを引き千切って脱がした。 ヤラシイ液体でそこの部分が僅かに濡れているパンティが男達の面曝された。 「い!」 あたしは隠そうと必死にもがいたけど、どうにもならない、スカートを脱がした男はパンティの腰の部分に両手をかけて一気に足元まで引き下ろした。 「や、ヤダ!」 あたしは一瞬でパニックになった。 見られてる……知らない人にあたしの濡れ濡れのアソコ…… 「ひひっいっちょ前に濡れてるぜ、もう入れちまっても良いな」 そう言って男はパンティを足首から完全に抜き去るとそれをあたしの口に押し込んだ、生臭いチーズのような臭いが口の中に広がった。 こ、これ、あたしのアソコの臭い……その臭いであたしはさらに濡れてしまう。 男はズボンとパンツを一度に下ろした、そこには隆々とそそり立った男のちんちん、那由ちゃんのみたいに可愛くない、赤黒い色のちんちんがあたしを狙ってる、そしてあたしの膝に手をかけ身体を持ち上げる、上半身、下半身と二人の男に空中で押さえられて、あたしは宙ぶらりんだ。 びちょ 男の先っぽがあたしのワレメに触り、ヤラシイ音を立てた。 嫌だ! 犯される! 体をゆすって逃れようとしたけど、有無言わさず男のちんちんはあたしの中に侵入してきた。 「んんっ!」 あたしは拒絶の声をあげようにも、口の中のパンティのおかげで声が出せない。 「くぅっ! 流石に中一のマンコはキツイゼ! でもコイツ処女じゃないぜ!」 そう言いながら男はがんがんと腰を打ち付けて来る。 悔しかった、悲しかった、あたしのアソコは那由ちゃんだけの物になったはずなのに、こんな奴等に犯されてる……なんで? なんでよ? 那由ちゃん守ってくれないの? 涙が止まらなかった、あたしもうダメだ、こんな奴に犯されたあたしなんて那由ちゃんに愛される資格ないんだ……両目を閉じたまま涙を流してあたしは必死に男の仕打ちに絶えた。だんだんと男の息が荒くなり、腰を打ちつけるスピードが早くなってきた。 「ヤベ! もう出ちまう!」 「中で出すんじゃねえぞ! 次ぎがあるんだから!」 上半身を抱えている男が怒鳴ると、あたしの中に入ってる男はいきなりあたしの腰から両手を離した。 びゅるん 男のちんちんが抜けてその先端から白濁色の液があたしの顔面に降り注がれた。 「ふぅ、最高だったぜ」 男は満足そうな声をあげると、さっきまであたしの中に入ってた汚らしいモノをズボンにしまった。 「げっ! コイツ男だ!」 あたしが朦朧とした意識の中で自分を犯した男を見ていると、急に別の男の声がした。振り向くともう一人の男が全裸の那由ちゃんを抱きかかえている、那由ちゃんの股間には当然可愛いちんちんがぶら下がっていた。 「赤ん坊みたいなチンポだけど、まさか学園一の美少女がオカマだったなんてな」 後ろから那由ちゃんを抱いたまま、男は那由ちゃんのちんちんを弄ぶ。 「ひゅえ〜どう見ても女なのに……」 あたしの上半身を抱えていた男が手を放して那由ちゃんの方に向かった、あたしは力なくその場にへたりこんだ。 ば、ばれた……こんな奴等に那由ちゃんの秘密が…… 「オイ、起きろよオカマの美少女!」 今さっきまであたしを犯してた男がそう言いながら那由ちゃんのちんちんを指先で弾いたりして弄んだ。 「や、やめてよ!」 あたしは口の中からパンティを吐き出して叫んだ。 「那由ちゃんにそんな事しないで!」 いくらあたしがそう言っても男はやめようとしない、それどころか那由ちゃんのちんちんをシゴイて勃起させてしまった。 「へっ立ってもこんなんかよ! お前もよくこんなモンで満足できるな」 せせら笑いながら男は言った。 「う、ううぅん」 那由ちゃんが呻き声をあげて薄っすらと目を開ける。 「あ、あり……!」 「那由ちゃん!」 「な、なんでぼく? あ、亜里沙ちゃん!」 半裸にされて顔中セーエキまみれのあたしを見つけ那由ちゃんは絶句した。 「あ……」 そして自分が裸である事に(しかも勃起させられてる)気が付くと顔を赤らめる。 「お目覚めかよオカマ姫」 後ろから那由ちゃんを抱きかかえる男が那由ちゃんのちんちんを弄びながら言った。 「は、放せよ! 亜里沙に何したんだ!」 「ナニに決まってんだろ、オカマ!」 あたしを犯した男が那由ちゃんを見下ろしていった。 「クソ! ぶっ殺してやる!」 「ちんぽこ立たせといてなに言ってるんだよ」 そう言いながら男は那由ちゃんのちんちんをシゴク手を早めた。 「う、や、ヤダ! 男に……」 「へっ、女みたいなイイ声で鳴くじゃんか」 那由ちゃんのちんちんが男の手の中でびくびくとしだした。 「やめてよ!」 あたしは男を止めるために立ちあがろうとしたけど、さっきまであたしの事を抑えてた男に組み拉がれて四つん這いにされてしまった。 「今度は俺の番だよ」 そう言って男はあたしの中に突き進んでくる。 「やだ! やめて! 那由ちゃんの、那由他の前で犯さないで!」 「あ、亜里沙!」 あたしと那由ちゃんは同時に叫んだ。だけど男のちんちんはあたしの中に無理やり入ってくる。 「ひ、ひぃ〜サイコーだぜ、お前の彼女! お前の租チンにゃもったいねえよ!」 男は那由ちゃんに向かい馬鹿にするような口調で言った。 「ヤダ! 見ないで、見ないで那由他!」 こんなトコ那由他に見られたくない! あたしは那由他に向かって叫んだ。 「やめろ! 亜里沙!」 「うるせえな! お前は自分の女が犯られてるとこ見て、イッちまえばイイんだよ」 そう言って那由他のちんちんを握ってる男の手がさらに早くなる。 「ああぁ! やだ! で、出ちゃう! 男にされて出ちゃう!」 那由他は涙声で叫んだ! 「へへっ! もう出るぜ! ほらっ出しちまえよ」 「やだ! あ、ああぁ……」 ああ、那由他が、あたしの那由他が男の手でイかされちゃう…… 可愛い顔が涙と鼻水でぐちょぐちょだ…… 「ほら! 彼女が犯されてるのみながら出しちまえ!」 「は、はぁぁぁぁん!!!」 那由他は叫びながらセーエキを噴出させた。 男の手で那由他が……悔しい! あたしは自分が犯されてる事以上に、那由他が男の手でイかされた事が悔しい。あたしの那由他に……あたしの那由他に…… キリキリと歯を食いしばって那由他を弄ぶ男を睨みつけた。 ブッコロシテヤル!! 生まれて初めて人を殺してやりたいと思った。 男はまだ那由他のちんちんを弄っている、コノホモヤロウ! 「な、なんかコイツ可愛いよ」 男はそう言いながら那由他のお尻の穴の周りを触り出した。 「や、やだ、お、おしり……」 那由他は逃げようとしたけど、別の男が肩を抑えつける。 「やめて! お尻なんて触らないで!」 那由他は完全に女言葉に戻っていた。身体を震わせて泣き叫んでいる。 「ひひひっ「やめて」だとよ、さっきまでの強気の威勢はどこ行ったんだ?」 男はついに人差し指を那由他のお尻の穴に差しこんだ。 「い、いやぁ!」 「や、やめて!」 あたしと那由他は同時に叫んだ。 「お前はこっちに集中してろよ!」 あたしを犯している右手で胸をも乱した、指で乳首をコリコリしながらぎゅっと押しこんだりする。 「う、うぅん!」 イヤダ、カンジチャウ、コエデチャウ……あたし、犯されて感じてる…… 男の指は胸だけじゃなく、アソコにまで伸びてきた、あたしのクリトリスを左手でコロガス、乳首とクリトリスが同時に同じようにモテアソバレル。 キモチイ……なんで? 嫌なのに、やめてほしいのに、キモチイイの? ちんちん出し入れされながら、クリトリス嬲られるのが、キモチイイ…… ちんちん出たり入ったりするたびにグチュグチュイ……ヤラシイ音……キモチイイ音。 チクビ転がす男の指がキモチイイ…… あたし、犯されてキモチイイ…… こんなに嫌なのに、身体はヨロコンデル…… 声が出ちゃう、イヤラシイ声が。 我慢できない、イヤラシイ声出したい。 「あうんっ!」 男の指にいきなり乳首を引っ張られて、あたしはついに声を出してしまった。 「い、イイ! キモチイの! クリトリスが、マンコがキモチイ!」 一度声が出ると止まらない、どんどんイヤラシイ声が出る。 「はぁん、はぁん、はぁん。イイ! イイよ! 凄いキモチイイ! もっと触って! もっとメチャクチャに乳首触って! クリトリス触って!」 止まらない、止まらないの……那由他の前で他の男に犯されてるのにエッチな声止まらないの。 壊れちゃう、あたし、ココロ、コワレル、ナユタ、タスケテ、アタシコワレル…… イク、あたし犯されてイク。 那由他の目の前で犯されてイクんだ…… 「イクッ! イッチャウ! イクゥゥゥゥゥゥ!」 あたしは絶叫した。 那由他の目の前で犯されてイッタ。 男を殺してやりたいと思った。 消えてなくなりたいと思った。 でも……それ以上にキモチヨカッタ。 「や、やべ! 俺ももう限界!」 頭の上で男が唸った。 そして、身体の仲に男のセーエキがぶち込まれる。 あたしは地面にうつぶせに倒れこんだ。 もうわけがわからない、何も考えれない…… 「いたい! ヤダやめて!」 那由他の叫び声が聞こえる。 見ると那由他も四つん這いにされてる。 男が那由他のお尻に腰をぶつけてる。 「イタイ、イタイよ!」 男の腰が那由他にぶつかるたびに、那由他がうめく。 「最高だぜ、コイツのケツ! 本物のオマンコみてーだ」 那由他に覆いかぶさってる男は満足げな声を出す。 ケツ? マンコみたい? 「見ろよ、お前のカレシ、ケツにチンコ突っ込まれてビンビンになってるぜ」 ケツに突っ込む? 那由他のお尻にあいつのちんちんが入ってるの? 那由他気持ち良くてちんちん立ってるの? 那由他は泣きながらイタイと叫んでる。 でも、ちんちんはビンビンにボッキしてる…… 那由他、泣きながら勃起してる。泣きながらちんちんビクビクしてる…… 「無様ね、那由他」 凛とした声が響いた。 全員が声のほうに振り向くと、一人の少女が立っていた。 背格好は那由他と変わらない、髪の毛は肩まで伸びて前髪は眉毛のあたりで一直線に切り揃えている。日本人形のよな整った日焼けのない白い顔、唇だけが真っ赤で印象的だ。真っ白なノースリーブのワンピースを着ている。 「な、なんだお前?」 あたしを最初の犯した男がそう言いながら、少女の肩に手をかけようとした瞬間男は地面に寝転がっていた。 腕の関節が変な方向に曲がっている。 この場にいる全員の時間が止まったように、あまりのことに誰も動けない。 「彼女を守れないどころか、自分まで無様に犯されて……」 少女は那由他を犯している男のベルトを掴むと、男を後ろに引っ張った。 「うぅ」 男は情けない声を出すと、ちんちんからセーエキを発射しながら後ろにひっくり返る。白い液体が那由他の背中に降りそそぎ、同時に那由他もシャセイしてしまった。 泣きながらうつ伏せる那由他。 「何泣いてるの? 男になるんでしょ?」 少女はそう言って那由他の二の腕を掴むと無理やる立ちあがらせ、もう一人の男を睨みつけるように指差した。 「さあ、あなたの彼女を犯した男をこのままにしておくの? 自分で何とかしなさい、殺しちゃいなさいよこんな人間のクズ!」 那由他は力のない瞳で男を見ている。 「殺すのよ! 那由他!」 少女が叫ぶ。 朦朧としている那由他の瞳に、だんだんと力が出てくる。 そして、那由他の瞳が青白く輝き出した。 「そこまでだ、有宇子。殺す事は許さない」 今度は男の人の声。 「聖人様……」 少女が振り向く視線の先には高等の男子生徒、それも、この学園の生徒なら誰もが知っている人、高等学舎生徒会会長、学園一の秀才、橘聖人先輩だ。 「た、橘……」 あたしを犯していた男子生徒が慌てて逃げようとする、しかしその行く手に背が高くやせ細った男が立っていて、男子生徒を有無言わさずに殴り飛ばした。 「主よ、あなたは人の上に立つ身として甘すぎます」 背の高い男は橘先輩に言った。 「お前に言われる事ではない」 橘先輩はピシャリと言うとあたしのほうに目を向ける。 「大丈夫……じゃ、ないよね……」 優しい目、慈愛に満ちた目っていうのはこういう目の事だろうか? 「すぐに病院へ……」 橘先輩は軽々あたしを抱き上げた。 「那由他……早く服を着なさい」 那由他に対する言葉は厳しかった。 ……この二人知り合いなのだろうか? 「はい、聖人兄さん」 那由他は散乱している自分の服を拾い集めて着る、どれも土で薄汚れてる。 「あ、亜里沙……」 泣きそうな目であたしを見つめる。 「平気……平気だから……」 あたしは手を伸ばして那由他の頬に触れた、そしてそのまま意識がなくなった。 夢を見ていた。 那由他はカッコイイ男の子になってる。 背はあたしより全然高い、身体も筋肉がついてる。 でも、那由他だ。 あたしにはわかる。 顔が男っぽくなっても。 身体が男らしくなっても。 だって、那由他はあたしの那由他…… あたし達は抱き合ってキスした。 那由他のリードは巧みだった。 セックスも那由他が主導権を持ってる。 あたしは喜びのあまり泣きじゃくりながら何度もイク。 那由他、那由他、那由他…… もう離さない…… 「……と兄さん、亜里沙ちゃんは?」 那由他の声が聞こえる。 「安心して気が緩んだんだろう、気を失っているだけだ」 橘先輩だ…… 「ありさちゃん……」 「一応、膣内の洗浄もして、検査の結果受精の心配もなさそうだ。まあ、こればかりは今すぐには完全にはわからながな」 「ぼ、ぼく……」 「悔しいか?」 「はい……悔しい……自分が何をされたかよりも、大事な人を守れなかったのが……せっかく決心したのに、それも崩れてしまいそう……」 「冷たいい方だけど、もうお前は女には戻れない、男になるしかない」 「……はい」 「彼女とであった事がお前が男として生きる決心につながった事は、よかったと思ってるよ」 「だけど……守れなかった」 「なら、守れるようになれ、お前にも資質はある」 「だ、だけど……」 「確かに退魔師になれるほどの力はないかもしれないが、この子を守るくらいの力は身につけられる」 「……」 「どうする? このままで良いのか?」 「イヤ……もうこんなのイヤ! 強くなりたい! 亜里沙を守りたい!」 「では、決心する事だ」 「……はい……」 気がつくとそこは病院のベッドの上だった、傍らの椅子に橘先輩が座っている。 「気がついたようだね」 橘先輩は心配そうな目であたしを見ていた。 「……なゆ、那由ちゃんは?」 「ふふっ、自分の事より那由他のほうが心配か……もう家に帰した、同士とも残るって言っていたが無理にな」 「そ、そうですか……」 帰っちゃったんだ、那由ちゃん…… 「君の家には連絡はあえてしていない、学校にも適当に理由をつけている」 「……?」 なんでそんな事するんだろう? 「まず、君の家への連絡だが、君の判断に任せる、親に知られるのも嫌だろう?」 「は、はい……」 お母さんや、お父さんにレイプされたなんて知られたくなかった。 「学校へは内密にしておこう、噂は簡単に広がる、そうなったら君も学校に行きづらいだろ。 当然あの三人にはそれ相当の報いを受けてもらった。二度とレイプどころか女を抱けないだろう、あの三人からこの件が漏れる心配も内、ぼくも絶対に喋らないし、君や那由他が喋るはずもない、したがってこの事は学園内にはどこにも漏れない」 「は、はあ……」 「どうした? まだ心配かい?」 「先輩と那由ちゃんって、どんな関係なんですか?」 「……ぷっ」 橘先輩は噴き出した。 「何がおかしいんですか?」 あたしはちょっとムッときた。 「いや、もっと重要な事を考えてるのかと思ってね……従兄妹だよ、ぼくと那由他は」 「従兄妹?」 「そうだ、かの……那由他の両親は、那由他が幼い頃に他界しててね、うちで面倒を見ているんだ。だから、従兄妹と言っても妹みたいなもんだった」 「だった?」 なんで過去形? 「那由他が、どうして男になったのか……知りたいだろ?」 那由ちゃんが男になった理由…… 「先輩……知ってるの?」 橘先輩は真剣な目だあたしを見る。 「桜田門さんだったね……君は本当に那由他のことが好きかい?」 「はい」 あたしは自信を持って答えた。 二人であんな目に合って、あんな所を見られて……だけど那由ちゃんに対するキモチは変わらなかった。 「ぼくがこれから話す事は、君には信じられない事だ、だけどそれを信用してもらわないと那由他自信を理解する事はできない。 ぼくの話しを信用してくれるかい?」 あたしは黙ってうなずいた。 「な、那由ちゃんが女の子から男になったって事自体信じられない事です、だから、少しくらい変な事でも……」 「そうだったね」 先輩はちょっと笑った。 「君は、神様ってどう思う?」 突然の質問にあたしは戸惑った、今まで初詣に行って神様にお参りした事はあるけど、どう思うって言われてもわからない…… 「よ、よくわかりません……」 あたしは素直に本当の事を答えた。 「だろうね。 難しいことを言ってもわからないだろうから、かなり簡単に言うよ。 昔、大昔、人間に「神々」と呼ばれるほどの知識と力を持った種族がこの地球上に存在した。彼等のうちの何人かは人間との間に子供をもうけたんだ、その子孫がぼくや那由他だ」 か、神々? 子孫? 「神々は性別というものがなくてね、人間と交わるときは相手に合わせて男になったり女になったりしたんだ。僕らの中にもそんな血が流れている、那由他は数千人に一人だけどその「性別を超越する力」が強く出てしまっていてね、女から男に変わってしまったんだ、自分の意思と関係なくね」 ??? あたしにはほとんど理解できなかった、言葉の意味はわかるけど言ってる事が突飛過ぎる。 「その目、信じていないね?」 「い、いえ、あの……」 あたしはどう言って良いかわからない、あの橘先輩がツマラナイ嘘をつくはずもないし、だからって簡単に信じられる話ではない。 「最初に言ったろ、信じられない事だって、別に無理に信じろなんて言わないよ……さあ、遅くならないうちに家に帰った方がいい」 あ……今一体何時なんだろう? あたしは急に時間が気になった。 「家まで車で送ろう、今準備してくる、君の荷物はそこの棚にあるから」 そう言って橘先輩は部屋を出ていった。 あれから一週間、那由ちゃんは一度も学校に来なかった。 恋人宣言の後だけにあたしにいろいろ質問が集中してきたけど答えられるわけもない。 な、那由ちゃん…… 授業なんて全く耳に入らない、考えるのは那由ちゃんの事だけだった。 そんなある日の朝のHR、先生がやって来るなり衝撃的な事が発表された。 「急な事だが、鏑木が転校した」 教室がざわめいた。 て、転校……あたしに黙って? そ、そんな…… あたしは立ちあがると教室を飛び出した。 後ろで先生やクラスメートが呼ぶ声が聞こえたけどそんなのにかまっていられない、あたしはただ目的もなく走り出した。 校舎を出て、校門に差し掛かると橘先輩がいた。そばにこないだあたしを送ってくれた車が停まっている。 「やはり着たか、乗りなさい、那由他に会わせよう」 先輩はそう言って車の助手席のドアを開けた。あたしは慌てて乗りこみシートベルトを掛ける、先輩もさっと運転席に乗り、車は滑るように走り出す。 「ど、どういう事なんですか? 転校なんてあたしに一言も……」 あたしは食って掛からんばかりに捲し立てた。 「那由他が、君に会うと決心が鈍るから言わないでくれとね……」 「じゃあなんで先輩は待っててくれたんですか?」 「教えなかったら君に殺されそうな気がしてね」 先輩は笑いながら言った。 「那由他は……」 そして急に真剣な口調になる。 「本気で君が好きなんだ。君が思う以上に、君が那由他を好きになった事へ本気で答えようとしている」 「それと転校と?」 「那由他の身体はこれから急激に男の身体になるはずだ、そしたら女子生徒として英明学園には通えなくなる、転校するのはしかたがないだろ?」 「は、はい……」 言われてみればそうだ……那由ちゃんを好奇の目に曝すなんて嫌だ。 「だから、身も心も完全に男になるまで、この街を離れる事になった」 「い、いつまでですか?」 「とりあえず、中学卒業までだ」 ちゅ、中学卒業…… あたしは愕然とした、そんなに長い間那由ちゃんに会えないなんて…… 「心配する事はないよ、ちゃんと君には電話番号も住所も教えてあげる、会おうと思えば会えないことなんてない」 慰めるように先輩は言った。 「ど、どこに行くんですか?」 「東京だ」 東京……それなら電車で二時間……確かに会おうと思えば…… 「大丈夫だ、心配するなよ、君と那由他の事は責任持って面倒見るからさ……ほら、駅についた、七番線だ、発射まで三十分以上ある」 あたしは急いで車から飛び降りると、ホームに突っ走った。 七番線のホームは閑散としていた、この時間に東京行きの特急に乗ろうとする人は多くないみたいだ。 慌てて那由ちゃんを探す。 どこ? どこ! 那由ちゃん! い、いた! ホームの最後尾に真っ赤なトランクに座った那由ちゃんがいた。 「那由ちゃん!」 あたしは大声で叫びながら那由ちゃんに向かって走り出した。 驚きの表情でこっちゐ見る那由ちゃんの顔がだんだん大きくなる。あたしは那由ちゃんに飛びつくように抱き付いた、勢いで二人ともホームで転倒してしまった。 「あ、亜里沙……」 あたしに下敷きになって那由ちゃんが呟く。 「酷いよ! 酷い! 内緒で行くなんて!」 あたしは那由ちゃんの胸に顔を押し付けて泣いた。 「あ、亜里沙……ごめん、ごめんね……」 那由ちゃんの声も涙声だった。 「自分で決心したんだ、東京に行くって」 あたし達はホームのベンチに並んで座っている。 那由ちゃんは一週間の間に五センチ近く背がのびてた。 あたしは那由ちゃんの手を確り握り、肩に頭をもたれている。 「なんで?」 「強くなりたいから……亜里沙をどんな奴からも守れる男になりたいから」 「それで、東京なの?」 「知り合いから、身体が変化するのを隠す目的もあるけど」 「帰ってくるんでしょ? 中学卒業したら帰ってくんだよね」 「うん、でも、英明には通えない……」 「あたし、那由ちゃんと同じ高校行く、一生懸命勉強する」 「うん」 「夏休みに遊びに行く」 「うん」 「冬休みも、春休みも遊びに行く」 「うん……」 「電話もかける、手紙も……苦手だけど書く」 「返事書くよ」 「忘れちゃ嫌だよ」 「誰が忘れるの? 亜里沙のために東京で強くなって帰って来るんだよ」 「那由ちゃん……」 「なに?」 「ホントは……最初は那由ちゃんの見た目だけが可愛くて好きになった……だけど今は違うよ、心の底から那由ちゃんの全部が好きだって、胸張って言えるよ」 「あ、亜里沙……」 那由ちゃんはあたしの顔を手で支えキスをした。 二人の幼い舌が絡まった。 夏の眩しい日差しがいつまでも二人を照り付けていた。 おわり |